不登校児のボランティア活動を通して知った原因と対処法。

私は長い間、子どもたちに勉強を教えてきたが、その途中で
不登校児に関心を持って、ボランティアをしていた時期がある。特に不登校の高校生にだ。

 

たくさんのお子さんの家庭、問題と関わったが、一人ずつの子どもに、
一人ずつの物語があった。それをまとめて、これが原因だ、と特定は
できないが、やはり愛情の問題が基本にあると感じることが多かった。

 

それは親子の関係の問題でもあるが、深く追及していくと、その親たちも
また、子どもの頃に心に傷を負い、愛情不足に悩んだ人々だった。

 

結局それが連鎖して子どもに現れているのだが、家庭内の問題は
外側から見えにくく、子どもにとって親は絶対なので、問題があっても
それを問題と指摘する人がいない。問題が問題と認識されないまま
時が過ぎ、ある日、家庭内で弱い立場にある子どもに現れてくる。

 

親が精神的に満たされていて、自分を愛し、自分らしい生き方ができて
いる時、子どもは不登校児にはならない、いや、なれないだろう。
そういう親は子どもを客観的に見ることができるし、満たされた心の
安心感や、落ち着きは、自然に子どもに伝わる。

 

一方、親が、心の傷や空白を埋めようと、子どもに期待したり、
自分の思う通りにしようとするとき、子どもは圧迫感を感じ、自由を
奪われたように思う。そして、その家庭にある限り、子どもが
その関係性から脱することは極めて難しい。

 

だから、まず第一に必要なことは、なかなか実行が難しいが
ある一定の時間、子どもと親を離し、家庭との距離を置かせる。
そして、その時間に子どもたちが変われるよう指導することだ。

 

その第一は規則正しい生活と、労働だ。不登校になって家にいる
子どもは、思考に偏ってしまい、行動できなくなっている。掃除や洗濯、
奉仕活動やウォーキングなどをして、自分に自信を持たせることが必要だ。

 

一方、親のケアも大切だ。子どもは家庭に戻るのが原則だから、
そこで同じ関係を続けると、また同じ問題が起きてきてしまう。
親もカウンセリングを受け、自分の心の傷を癒すような方法を取り、
子どもを客観的に見ることができるようになることが必要だ。

 

簡単なことではないが、少し時間がかかっても、親子の関係を
新しくする機会だと受け入れ、問題と取り組むことが大切だと思う。